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ワインぶどう品種

ぶどうの品種について学ぶコーナー。代表的なワイン用ヨーロッパ系品種としては、カベルネ・ソーヴィニヨン、ビノ・ノワール、メルロー(以上赤ワイン用)、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、セミヨン(以上白ワイン用)などが挙げられますが、その品種は多様を極め、全体では約5000種にも上るといいます。 ワインは種類によって色や香り、味わいを異にしますが、それは原料となるぶどうの品種が違うため。それぞれの品種の特色を知っておけば、ワインの味を予測できるというわけです。

シャルドネ

特徴 世界中で栽培され、最高の白ワイン用品種とも評される。癖が少なくしなやかで、キリッとしたものからまったりしたものまで幅広い個性を持つが、 総じて酸味とコクのバランスに長けた素晴らしい内容となる。味の強さの割りに地域個性が出ないといわれるが、爽やかさが魅力のポワトー、樽の個性と 写しながら余韻の長さを感じさせるブルゴーニュやカリフォルニアなどの地域個性は有名であり、冷涼な地域の持つキリリとした酸味や、温暖な地域が持つ 南国果実のふくよかさなどの個性など、飲み手のイメージに近い個性がみられるのも特徴。 色は薄いものから濃いものまで幅が広く、一様ではない。
香り 代表香:レモン、ライム、グレープフルーツ、リンゴ、青リンゴ、洋ナシ、パイナプル、マンゴー、トロピカルフルーツ、メロン、桃、柑橘系果実、 レモンピール、へーゼルナッツ、バニラ、ナッツ類、バター、バタートースト、コーヒー豆、蜂蜜、アカシア、カモミール、線香花火、火打ち石等
冷涼な地域ではレモン、ライム、白桃、カリフォルニアなどの温暖な地域ではパイナップル、マンゴー、トロピカルフルーツ、ナッツなどの果実味がみられる。 他にも洋ナシ、青リンゴ、グレープフルーツなどの柑橘系、蜂蜜などの香も見られる。樽熟成のものにはへーゼルナッツ、バニラ、バター、アカシアなどの香が見られ、 またシャブリ地区のものには火打ち石と形容されるミネラル香がしっかりと現れる。
シャープな辛口のものからまろやかなコクをもつものまで様々だが、ステンレスタンクではシャープでクリアな味わいに、樽ではふくよかな味わいが出やすく、 総じてコシのしっかりした重厚さと、切れ味の良さを併せ持つ優れたものが多く、なおかつ繊細さや気品さも感じさせる。特に酸味とコクのバランスは多品種に 比べて明快な長所で、辛口のものはここに複雑で奥深い味を魅せる。果汁を思わす個性と甘みが明快に出るものも多く、食材に関係なくジュースの延長的に美味しく 飲めてしまうものも多い。
相性 地域や作り手により性格の幅が広い品種でありますが、多くの地域で栽培でき、しかもそのどれもがある程度のクオリティーを確保しているという安心の品種。 ブルゴーニュのシャブリはそのミネラルの個性と渋みがその辛口の性格と相まって、貫禄ある味わいを見せてくれます。

ソーヴィニヨン・ブラン

特徴 若草、青草といった香が圧倒的な個性となる品種で、ロワール、ボルドー、イタリア、スペイン、カリフォルニア、やや温暖な気候で栽培される。 ボルドーの白ワインとしてセミヨンとブレンドされるものが圧倒的に有名であるが、単一品種としてもニュージーランドなどでは優れたものが生まれている。 色は地域だけでなく醸造家によっても様々なものが見られるが、青みのある淡い黄色であることが多い。
香り 代表香:青草、若草、芝生、白ネギ、青ネギ、ライム、キウイ、パッションフルーツ、グレープフルーツ、レモン、柑橘類、洋ナシ、アプリコット、メロン、 ピーチ、ツゲの木、ブラックベリーの葉、スイセン、猫のおしっこ、青系のハーブ、カシスの芽、麦わら、アスパラガス、ピーマン、チョーク、燻した香、スパイス等
青草、若草の香があり、全体的に強いアロマを感じさせる。コンビニワインのような若いワインや安価なものは草系の香だけが見られるケースが多い。特に冷涼な地域では 青草の印象が強く、優れたものはここに果実の個性が感じられる。優れたものや熟成の正しく行われたものには、ブレープフルーツやパッションフルーツといった 果実香やスモーキーな個性が現れる。 果実にこれが少し混ざると好印象) 猫のおしっこ(ロワールには確かにある) グレープフルーツ(良好に熟したとき) パッションフルーツ(糖分熟度の高いニュアンス 発酵により現れる) 青い草はししとうに感じられることも
若々しく爽やかな印象の酸味が程よく、しかし明快であり、そしてフルーティーでもある。優れたものは若草の個性がややスモーキーで枯れた性格を示す。
相性 最も和食に適した品種がソーヴィニヨン・ブラン。サラダなどとの相性はもちろん、和食で出番の多い白ネギなどの野菜や草系の個性をもつ薬味とも相性がよく、 少しスモーキーな性格が、和食のしっとりとした、そして謙虚ながらも熟成感を適度に持つ味わいに良く馴染みます。焼き魚との相性も良く、特にサケやアユ、 貝類とはその代表例。更には刺身全般から寿司との相性も優れています。基本的にほぼ全ての魚介類との相性が優れているといって良いのですが、 そのレベルも汎用的という表現に留まらず、他の品種を軽く超えているレベルであることが殆んどです。

セミヨン

特徴 ボルドーをはじめ、ソーヴィニヨン・ブランとのブレンドに使われる。またフランスのボルドー地方ソーテルヌ地区では貴腐ワイン(甘口の高級白ワイン)に 用いられることで有名。ボルドー、ソーテルヌ、バルザック、グラーヴなどで栽培されている。丸みのある柔らかで滑らかな個性をもつ。 色は熟成にしたがい黄色から黄金色まで。貴腐ワインは褐色。
香り 代表香:蜂蜜、アプリコット、マーマレード、黄桃、柑橘系果実、花、草、ノリン(羊毛のオイル)等
ボルドーブレンドでは、ソーヴィニヨン・ブランの個性によりそれを感実ことが難しいが、ふくよかで甘く優雅な香をもち、熟成により黄桃の香が出る。 甘口では蜂蜜やアプリコットなどの甘い香が、辛口では柑橘系果実や草などのキリリとした香が見られ、味と香の個性が重なる。
辛口も甘口も酸味が少ないために、甘みが前に出やすく、オイリーでクリーミーなまろやかさが感じられ、ボディーも残す。 ブレンドされるソーヴィニヨン・ブラン種より繊細で、酸味も少ないという特徴がある。その風味はドライフルーツ、洋ナシ、ハチミツに例えることができる。 甘口はもちろん、辛口においても優しい味わいで丸みを感じさせ、繊細さやドライさをみせながらもクリーミーな味わいをみせる。
相性 貴腐ワインの最高峰であるソーテルヌの場合にはブルーチーズやデザートとの相性が抜群。ただ基本は辛口

リースリング

特徴 ドイツの高級白ワインの代表的品種であり、辛口から極甘口の貴腐ワインまでを多様なスタイルを持つ。ドイツ、フランスアルザス、カリフォルニア、 オーストラリア、南アフリカで栽培される。ドイツのものが最も有名だが、アルコール分がやや低めで、甘みが強いためにワインとしては個性的な存在。 色は淡い黄色。
香り 代表香:リンゴ、青リンゴ、柑橘系果実、ライム、マンゴー、白桃、白い花、オレンジの花、梨、スターフルーツ、ココナッツ、レモンピール、アプリコット、 ジャスミン、アカシア、ハーブ、ハーブティー、蜂蜜、寒天、チョーク、石油等
リンゴや柑橘系果実、白桃、小さい白い花の香がみえやすく、繊細で上品、そしてフレッシュでスマートな印象を残す。ドイツの甘口にはアプリコット、 オーストラリアやアルザスの辛口のものではライムの香も見られる。冷涼な気候と優れた土壌の下で造られた高品質のものは熟成により灯油や重油などの 石油類の重厚で複雑な香、ケミカルな香も現れる。若いものはリンゴの個性や、その甘みにマンゴーの個性が出やすく、熟成によりアカシアやハーブの香が生まれ 複雑さを増す。
酸味とアルコール分、果実味ある甘みのバランスに優れた味わいで、特に酸味の持つ美しくも繊細で上品な口当たりが魅力となる。果実味も豊かであるため、 キレの良い酸味が尖らずに長い余韻を持つ。アルザスでは酸味の強さと繊細さに長けるアルコール分のしっかりしたものが造られ、ドイツでは甘く、 低アルコールのものが造られる。またラインガウでは緻密さと威厳が、モーゼル・ザール・ルヴァでは、スレート砂岩土壌によるハツラツとした酸味が生み出す 気品が個性として生れる。総じてフルーティーで酸味の上品さと美しさを感じさせるものが多い。
相性 ワイン初心者にとって最もおいしく感じられる白ワイン用品種ではないでしょうか。シャルドネのように華やかさで主張せず、繊細さと上品さを表します。 その謙虚さから食材とぶつかりにくく、特に日本的な味付けまたは寿司や生ガキといった露骨に日本的な料理にはソーヴィニヨン・ブランともに相性が良い。 チーズとの相性も言うに及ばず、リコッタチーズや、シェーブルチーズなどの白を連想させるチーズの味とのマリアージュは見事です。

ミュラー・トゥルガウ

特徴 リースリングとシルヴァーナーの交配品種で中級ドイツワインの主体品種として栽培される。色は薄い黄色。
香り 代表香:リンゴ、柑橘系果実、ライム、白桃、白い花、梨、マスカット、ハーブ、蜂蜜等
リースリングの個性を強く受けるものの、シルヴァーナーの個性であるマスカットに似た香を感じる。
リースリングに近い味わいで、甘味を感じさせるが、酸味が柔らかく少なめであるために、リースリングのもつ深みや複雑さ、上品さが感じられ難い傾向にある。
相性 基本的にはリースリングの個性と大きく変わりませんが、多くの場合にはリースリングよりも果実の甘みをより主張するためにわかりやすい味である一方で 「べったりした」、もしくは「くどい」といった負の形容詞が浮かびやすいかもしれません。酸味や清涼感で果実味を主張するリースリングの上品さを期待すると がっかりするかもしれませんが、一方ではリースリングでもミュラー・トゥルガウであっても2000円以下クラスのワインであれば、その個性の差よりも むしろ値段に比例して美味い不味いが決まってしまう傾向もあり、実際にはドイツの甘口ワインとしてひとくくりに考えてよいと思います。

シルヴァーナー

特徴 個性に乏しいが、ドイツワインではリースリングやミュラー・トゥルガウなどの親戚とブレンドされることもある。ドイツ、フランスアルザス、 カリフォルニア、イタリア北部、スイスなどで栽培される。 色は透明に近い黄色。
香り 香そのものは弱いが、マスカットに似た香。
酸味が少なくさらっとした軽い味わいで、清涼感を残す。主張的な個性のみられない味わい。
相性 マスカットを思わすフレーバーやすっきりした味わいを持つために、親戚であるリースリングやミュラー・トゥルガウなどとブレンドして味を整えます。 淡白な味わいゆえに魚介類との相性に長けるものであり、普及さえしていれば日本料理に用いる定番ワインとなる可能性もあるでしょう。 ドイツの伝統的、古典的品種であるためか、特に白アスパラと相性が良いとされています。とはいえブレンドされているケースが殆んどですし、 そのワインも品種云々の前に、ドイツのフルーティーな甘口ワインというジャンルの個性が優先されているので、あまり深く考えずに 「甘くて飲みやすくて美味しい!」といって飲めばいいのかもしれません

ピノ・ブラン/ピノ・ビアンコ

特徴 ピノ・ノワールの突然変異で、アルザス、イタリア北部、ブルゴーニュ、ドイツ、東欧で栽培される。色は黄色がかった薄緑色。
香り 代表香:グレープフルーツ、レモン、柑橘系、ハーブ等
ハーブ、柑橘系の香を硬質な性格で見せる。
繊細で酸味のある極辛口のものが多く、コクが強い。強い酸味の中にほのかな苦味が感じられる。
相性 白ワイン用の品種としてはコクが強いものが多く、白ワインの多くが力負けしてしまう食材にこそ真価を発揮します。 バターやスパイスなどのコシのあるソースを用いた海鮮料理には強い相性を感じさせ、またイタリア料理の中ではトマトソースのものが相性に 優れる。チーズはワインの力強さをより開放的に引き出したいことから、癖のないチーズが好まれる。

ピノ・グリ(トカイ・ダルザス、ピノ・グリージョ)

特徴 ピノ・ノワールの突然変異で、アルザス、ドイツ、イタリア、オレゴンで栽培される。白ワインとしてはコクの強さをもった個性的品種。 色は黄色よりやや濃い印象で、オレンジ、薄茶系にも感じられる。
香り 代表香:リンゴ、洋ナシ、柿、マンゴー、パイナップル、梨、カリン、白い花、蜂蜜、ごま油、鉄くぎ、ガラムマサラ等
強い香は持たないが、リンゴ、洋ナシ、アーモンド、栗などの果実とナッツ系の個性を持つ。優れたものは蜂蜜の香を見せる。
甘口から辛口のものもあるが、多くは辛口でまろやかでありながらコクの強い、重心の安定した味わいであり、微かな苦味を持つ。 ジューシーでトロッとしながら、果実味を感じさせるボリュームのあるパワフルな味わい。
相性 白ワイン用の品種としては、力強い味わい、香りであるものが多いため、他の品種では力負けしてしまうが、赤の個性には合わないという食材に 対応する便利なワインです。魚介類の場合は、魚介類そのものが濃厚な味わいを持っている場合や、生クリームなどのボリュームのあるソースで食べる場合に重宝します。 またホタテやムール貝、エビといったものにもあわせられ、またシーフードグラタンなどの個性の強い魚介類をミックスされた味付けのしっかりした 料理にもよいでしょう。

ゲヴュルツトラミーナー(ゲヴュルツトラミネル)

特徴 ゲヴュルツは香辛料の意味で、その名の通りのスパイシーさをもった最も強い刺激性をもつ品種である。ドイツ、フランスアルザス、カリフォルニア、 オーストラリア、東欧で栽培される。病気に弱いために、栽培が難しく、高級品種ではないが極端に安価なものは少ない。エスニック料理などの香の複雑な 料理にあわせて飲まれる機会が多い。 色は果皮の色素により黄金の色合いが加わる濃い色。
香り 代表香:ライチ、カリン、グレープフルーツ、レモン、柑橘系果実、アカシア、バラ、紫檀、エダウチヤシ等
香料を含むかと思わせるようなスパイシーさが際立つ香が強く、エスニックな印象も見せる極めて個性的な品種。ライチ、カリン、柑橘系果実、アカシア、 バラなどの花に加え、シナモン、コショウ、コリアンダーなどのスパイス香が強烈である。貴腐の場合にはハチミツ、ドライアプリコット、 バラのジャムなども感じられる。
豊満で力強く、華やかである。辛口が多いが甘口もあり、独特の苦味を持ちながらも、まろやかで腰のしっかりとした味わいを感じさせる。
相性 この品種のワインをコンビニクラスで購入するとなると、コノスルのゲヴュルツトラミーナーが、内容の素晴らしさもさることながら、事実上の孤高の存在。 ワインバーでは他の銘柄を頼むとしても、自宅ではコノスル一本勝負でも、初心者の場合十分なのではないでしょうか? というこの品種ですが、非常に癖の強い、 それもスパイス的な印象のシャープで高揚感の強い香りが特徴的で、その味も排他的な要素を多分に含みながらも重心が取れているために落ち着いて味わえます。 そのため、癖のある食材に対しては、性格の強さでバランスをとりながらも、その輪郭正しく安定感のある個性からは、食材の癖を濁さずに受け入れます。 オリーブオイルを多量に用いる魚介類の料理や、フォアグラなどの油の強い肉料理、更には果物系のソースを使用したものや、子羊などのの 少しだけ王道から外れたタイプの肉料理とあわせられます。 チーズにおいても油脂の強いものが好まれ、香りや油脂感に富むブルーなどは定番。さらには複雑な香りが多い料理、例えばスパイシーなスープ料理や、 エスニック料理には料理には他の品種を圧倒するマリアージュをみせてくれます。

ヴィオニエ

特徴 ローヌ地方、特に北部のコンドリューで栽培される。近年ではオーストラリアでシラーとのブレンド用に栽培されることが多い。色は濃い色彩。
香り 代表香:アプリコット、白桃、杏、カリン、オレンジ、蜂蜜、アユ、キュウリ、青草、樹皮等
優しい果実の香が感じられるが、その性格はアプリコットや白桃、杏、蜂蜜などの糖度のしっかりしたフルーティーさの印象が強く、また白い花に加え、 鮎やキュウリ、青草、樹皮などの香も感じられる。強い芳香でありながら繊細さも感じさせるしっかりしたアロマを持つ。
ふくよかで、オイリーな味わいを残す辛口のものが多い。優秀なものはしっかりした風味を感じさせながら、酸味は少ない。アルコール分が高さも味に個性を出す。
相性 寿司、蕎麦などのワインとの相性が困難なものとの相性に長けているとされます。ワインの場合、酸味のある食材との相性が困難とされますが、 この品種のワインは酸味が少ないためにぎりぎり対応してしまうよう。

ミュスカデ(ムロン・ド・ブルゴーニュ)

特徴 ロワールで栽培されるすっきりした味わいのテーブルワインで、若いものの方が優れていることが多い。色は透明に近いものから黄色を帯びたものまで。
香り 代表香:レモン、リンゴ、柑橘系果実、メロン、白い花等
レモンや白い花に加え、リンゴや柑橘系果実などの新鮮な果実などに代表されるフルーティーな香が中心。熟成したものはメロンなどの香も感じられる。
個性は弱めであるが、さわやかでハツラツとした酸はキリリとしながらも排他的な性格はない。気軽な若飲みワインらしい軽快で爽やかな辛口のものが多い。
相性 やはり王道である魚介類、そしてこの手の品種ならではの個性ともいえる刺身や酢の物、寿司、天麩羅などの和食系、焼き魚ではシロギス、カレイ、カマスといった 淡白系が良いでしょう。

シュナン・ブラン

特徴 補助的品種とされるが、ロワールでは主要品種であり、南アフリカでも栽培される。色は透明に近い。
香り 代表香:蜂蜜、キャンディー、メロン、かりん、スモモ、ライム、レモン、パッションフルーツ、アプリコット、白い花、湿った麦わら等
フランスのものでは蜂蜜の香が豊かで、カリンやキャンディー、のど飴、白い花などの香と若々しい果実香がみられる。温暖な地域で早積みするとレモンなどの 柑橘系の香が明快になり、熟成が進むと湿った麦わらのような香も感じられる。
辛口ではミネラルを感じるが、一般的には酸味の効いた爽やかな味わいと、軽くすっきりした甘みが感じられる。
相性 甘い香りがあるものの、味そのものは甘口ではないために、ほのかに辛く、そして口直しに柔らかな味わいのものが欲しくなる料理・・・、 たとえば東南アジアのシンプルな料理や、スパイスの利いた甲殻類や貝類などの海鮮グリル料理、そして野菜など中心とするややマイルドなカレーとの相性に優れます。

ガルガーネガ

特徴 イタリアを代表するソアーヴェに単独、またはトレッビアーノ種とのブレンドで用いられる品種。色は麦わら、黄金に例えられるしっかりした黄色。
香り 代表香:リンゴ、梨、梅、ミント、青草、バニラ、ナッツ、アーモンド、トースト等
リンゴ、梨、梅を思わす繊細でフレッシュな明るい印象の果実香に、ミントなどの草系の香りを微かに感じさせ、柑橘系の皮や海を思わせるミネラル香が加わる。 熟成したものはバニラやナッツの香りが見られる。
リンゴを思わす酸味が柔らかく、後味に塩の苦味を微かに感じさせる。果実味豊かで軽快なものが多いが、熟成によりまろやかさと複雑さをます。
相性 イタリア料理との相性は抜群で、一皿目のメインディッシュ(前菜から魚料理)までの流れを完全に背負いきることができるワインとして重宝します。 そのフレーバーはフルーィーにしてハーブ系の個性もあり、海鮮素材を含むものを筆頭とするサラダなどの前妻を華やかに彩るほか、カルパッチョや肉、魚、 さらには貝や甲殻類などを用いた軽めの味付けの前菜料理には完全に調和します。

トレッビアーノ(ユニ・ブラン)

特徴 オルヴィエート、キャンティ、ソァーヴェに用いられるテーブルワイン用の品種で、イタリア中部などで栽培され、イタリアを代表する品種。 ブレンドされることも多い。色は明るい麦わら色。
香り 代表香:若葉、青葉、松脂、かりん、レモン等
若葉を思わす清涼感と透明感のある香に松脂、かりん、レモンなどの個性も感じられる。
冷涼な地域では酸味が強く、温暖な地域で若々しく芳香で、清涼感のある味わいとなる。総じて酸味と果実味が明快に現れる傾向にある。
相性 イタリアのテーブルワイン用品種として人気が高く、ソアーヴェではガルガーネガとのブレンドに使用されます。イタリアの白ワイン用品種の多くが オリーブオイルを使用した料理にレモンを添える感覚であわせていきたいと思わせる個性を持ちますが、この品種も同様。さわやかなレモンのフレーバーを感じさせ、 食材をすっきりとした味わいに仕上げるソースとしての役割をも担います。そのためレモンで味付けする料理や、レモンで味付けしたい料理には絶対的な相性を 感じさせますので、必然的に魚介類を中心とする食材と組み合わせることが多くなります。

ミュスカ(モスカート)

特徴 日本で一般的にマスカットと呼ばれる品種である。イタリア全域、フランス南部、アルザスローヌ地方で栽培される。イタリアのアスティ・スプマンティや モスカート・ダスティもこの品種から生れる。色は緑色がやや強い黄色または飴色に近い黄色。
香り 代表香:マスカット、ムスク、マスクメロン、レーズン(フォーティファイド・ワインの原料とされた場合)
香は強い。甘口の場合はマスカットそのものの個性が前に出すぎるために他の香を感じ取ることが難しいが、麝香(ムスク)やマスクメロンなどの香も持つ。 ワインにされる葡萄の中で最も葡萄の香そのものを出すものは他にない。
果実味のあるさわやかな甘味が印象的で、多くのものは甘口である。葡萄の個性そのままの味がみられる。
相性 マスカットの味わい、香りを感じさせる甘口のワインの為、デザートワインとしてスイーツとの相性の良さが期待されます。 またカレーなどの辛口の料理の口直し的な存在としても扱われます。

甲州

特徴 漫画美味しんぼが絶賛する日本料理に唯一相性の良いらしい日本固有のワイン用品種。一般的に味、香ともに弱いことが個性であり、ぶつからない半面、主張もない。 製法により香とコクを強めたものはシュール・リーと表記される。色は透明に近い。
香り 代表香;白桃、ゆず、草
まろやかで、フルーティーではあるがそのボリュームは弱い。白桃、ゆず、草の香がある。
まろやかな酸味とほのかな甘みが感じられる主張の控えめな味わい。
相性 基本的に個性の弱さが個性であるワインですから、香りや味が食材にぶつかることが少なく、ワインとの組み合わせが難しいとされる 和食全般や軽く甘さを感じる料理(甘さが強い場合は対応しきれない)、そして淡白な魚料理とあわせて飲んでこそ、その個性が生きるところ。 美味しんぼで絶賛された日本のワインで、日本料理にあう唯一の品種と紹介。
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